人恋しくて 手を振るたびに小さくなっていく バスのうしろに見える君 ヒジだけ曲げて手を振った 弱気な俺に プラタナスの街路樹の 葉っぱがひとつ当たって落ちた 「さよなら」って言ったら 寂しそうに「おやすみ」って返してくれた もう逢えないような気がするから 「さよなら」は使わないって 手紙で教えてくれた君の言葉を忘れていた 一人になって何度も「おやすみ」と言い直す その日が最後になってしまった いつか遠い日の秋