めをとじるとまぶた--2000/11/23 球磨郡・白髪岳

  人恋しくて

 手を振るたびに小さくなっていく  バスのうしろに見える君  ヒジだけ曲げて手を振った  弱気な俺に  プラタナスの街路樹の  葉っぱがひとつ当たって落ちた  「さよなら」って言ったら  寂しそうに「おやすみ」って返してくれた    もう逢えないような気がするから    「さよなら」は使わないって     手紙で教えてくれた君の言葉を忘れていた  一人になって何度も「おやすみ」と言い直す  その日が最後になってしまった  いつか遠い日の秋


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